揚げ物の油はねや、唐揚げの肉汁などの油で服を汚してしまうことって結構多いですよね。
油は透明なのでサッとふいて、これで安心!と思いきや、乾いてもシミになってとれない!という経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか?
油のシミは水には溶けにくく、普通に洗濯をしてもシミが残る場合も多いです。
今回は、油のシミ抜きについてまとめてみましたので参考にしてみてくださいね♪
動画でも解説!油のシミ抜き
油のシミの特徴と見分け方
油のシミは、『脂溶性の汚れ』で、水に溶けにくいという性質があります。 冷たい水には溶けにくいですが、油は温まると粘度が下がり布の繊維から浮きやすくなるので、お湯で洗うというのがポイント!
動物性油の場合は約40度、植物性の油が約60度で落としやすくなります。生地によって洗濯液の上限温度が違うので、事前に洗濯表示タグで確認してから温度を決めて下さいね。
また、油汚れは酸性の汚れのため、アルカリ性の洗剤で中和させることで落ちやすいです。ですが、アルカリ性の洗剤は衣類を傷めるので、頻繁に使うのは避けた方が良いでしょう。
時間が経ってシミを発見し、脂溶性の汚れかどうか分からない場合は、簡単に見分ける方法があります↓↓↓
時間がたったシミが脂溶性か確認する方法
まず、 シミの上に水を少し垂らします。 水溶性のシミの場合は汚れが滲み少し広がるのに対し、脂溶性のシミは滲んだり薄くなったりしません。
シミが完璧に乾いている場合は、水溶性でもすぐには滲まないので、水を垂らしてからちょっと時間をおいて確認してくださいね。
軽度の油のシミは食器用洗剤で落とす
油のシミがついてすぐの時や少量の油は、食器用洗剤で比較的簡単に落とすことができます。
汚れがなかなか落ちないとゴシゴシと擦りたくなりますが、逆に油が繊維の奥に入り込んだり、生地を傷つけてしまったりすることがあります。優しく揉み洗いや押し洗いをするのがポイント。
具体的な方法は以下の通りです。
①固形物を拭き取る
シミの上に拭き取れる汚れがついている場合は、あらかじめティッシュや布巾などで取り除いておきましょう。
②ぬるま湯で汚れを落とす
バケツに40度程のお湯をはり、シミがある部分を浸けて、油をゆるませます。
③キッチン用洗剤を付ける
ぬるま湯から取り出し、シミに直接食器用洗剤をかけ、優しく揉んだり押したりして汚れを押し出してください。
④ブラシでこする
歯ブラシや洗濯用のブラシで、奥の油汚れまでかき出すように擦り洗いをします。
⑤すすぐ
洗面器にきれいなお湯をはり、洗剤を落とします。お湯が濁らなくなるまでしっかりとすすぎましょう。
⑥洗濯機で洗う
洗濯機が使える衣類は、仕上げに洗濯機で洗えば完了です。
頑固な油じみにはクレンジングオイル
脂溶性の汚れは、油に吸着する性質を持っています。そのため、メイク落としで使うクレンジングオイルが効果的なのです。
クレンジングオイルは、油をたっぷりと含んだファンデーションや口紅などもスッキリ落とすことができる、洗浄力の高いアイテムなので、
時間がたって繊維の奥にしみこんだ頑固な油汚れにも効果的なので、食器用洗剤で落としきれなかった場合にも試してみてください。
クレンジングオイルは、水に触れると乳化し洗浄力がグッと落ちてしまうので、乾いている状態で使うことがポイント♪
①シミにクレンジングオイルをたらす
乾いた状態のシミにクレンジングオイルをたっぷりとたらし、揉んだり押したりしてシミとよくなじませます。
②3~5分置く
油がしっかり吸着する様に、少し時間を置きましょう。
③ぬるま湯ですすぐ
お湯に濁りがなくなるまでしっかりとすすぎます。
④洗濯機で洗う
仕上げに洗濯機で洗えば完了です。
耐熱性のある布は煮洗いをする
綿や木綿、麻など植物性の繊維ででできた服は、耐熱性が高いので煮洗いがおすすめ。 煮洗いは汚れを浮かして落とすだけでなく、殺菌や消臭効果もあります。
強い洗剤を使うわけではないので、小さいお子さんや肌の弱い方にもピッタリな方法です。
ただ、ポリエステルやウールなどの化学繊維や動物性繊維のものは煮洗いに向いていないので避けてくださいね。
①鍋に粉石鹸を入れる
鍋にお湯を張り、火にかけます。沸騰したらお湯1リットルに対して大さじ1程度の粉石鹸を入れましょう。アルミ製の鍋は化学変化を起こし黒ずんでしまう場合があるので、ステンレスやホーローの鍋を使ってください。
②衣類を鍋に入れて煮る
衣類をしっかりと洗濯液に浸し、10~15分程ぐつぐつと煮ましょう。
③汚れ落ちを確認する
軽く冷まして取り出し、汚れが落ちているか確認します。シミが残っている場合は、固形石鹸を使って揉み洗いをしてください。
④すすぐ
しっかりとすすぎ、脱水・乾燥をさせたら完了です。
まとめ
油汚れは、いつも通り洗濯機で洗うだけでは完璧には落としきれません。
ですが、食器用洗剤を使えば簡単に落とすことができるので、油のシミがついても諦めず、今回ご紹介した方法でシミ抜きをしてみてください。
時間が経てばたつほど繊維に油が染み込み落としづらくなるので、油のシミが付いたらなるべく早く対処するようにしましょう。